2003.02.10 椎名林檎と宇多田ヒカル |
並べてみればベタな比較になってしまうけれど。似ているとか違うとか言う気はさらさらなく。近い時期に発売になった「茎」と「COLORS」。わたしは林檎ちゃんのは出たら買わなきゃという気になるけれど宇多田ヒカルのはいいと思っても買うことはない。どうしてなのかはわからない。別に林檎ちゃんがものすごく好きで宇多田ヒカルがなんとなく嫌いってわけではない。けれど現実そうなっている。不思議。 好き嫌いとは関係なく、気がついたのが「COLORS」は明らかにいろいろな色が出てきて完璧なイメージを作り上げていて、それこそ付け入る隙がないほどだけれど、メロディとか歌い方でなんとなくバリバリ原色のイメージは薄れている。ある意味色がたくさん使われていてもセピアがかっているような印象すらある。一方「茎」にもcolorという単語が出てきて、それがきっと二人の意図を超えて微妙に重なり合っている。こちらのイメージは短編シネマの影響か薄ぼんやりした感じ。でもそこから煙立つような色がじわじわと出てくるように思える。でもそれが何色なのかは見えない。 この2曲の色はどちらもある一色に収束していくような気がする。どんな色になるのかは誰にもわからないような。そういう意味では二人の曲は対比して語られても何らおかしくないし、むしろそういう対比から見えてくるものに意味がありそう。でもわたしには難しいことはわからないのであとは専門家に任せよう。わたしの場合、ただ気づいた、思っただけだから。違う意見もいろいろあるでしょう。
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