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現在を生きる
何ができるか
何がしたいか
何をしようか
何をするのか
誰かを見て真似して途中で飽きて止めて
自分を見て改めてまた飽きて止めて
それでも作ることは辞められない性分
わかったのは誰かの真似をしても後を突いてもつまらないということ
そんなものに意味はない新しさが命の世界に生きるなら
あれと同じじゃんと言われたときに焦点になるのはどちらが先に存在したか
よっぽどの魅力がないと新参者は老舗には勝てないという法則
勝ち負けだけが基準なの優劣は生産効率の数値によるの
そんなわたしの中には疑問が渦を巻いている
そもそもいいとかわるいとかってちゃんとすりこまれてたっけ
うまれてからこれまでかんがえたことなかったから
わかりませんのっとふぁうんどってかいておけばいいか
ザリクエステッドユーアールエルワズナットファウンドオンディスサーバー
ファイルが見つからないメタサーチかけても見つからない
広いネット上個人情報の書かれたページを探す
パスワードは何だったっけ覚えにくくて忘れちゃった
いっそのことわたしを０と１にしてくれればいいのに
わたしわたしと思うそのわたしって一体
わからないままここまで来てわからないまま通り過ぎていく
わからないならそのままにしておいてもきっと生きていける
だけどそのわからなさに気づいてしまったらもう無視はできない
僕って何君って誰此処って何処希望はどの方角に
そんな知りたがりに成り下がるしかない生物なのかしら
それでも個性はほしいアイデンティティをください
それさえあれば生きていけると聞いたから
ほんとかな嘘じゃないよね信じてるんだから
情報は操作されるすべて発信者の都合のよいように
根本を探り当てるのが難しい昨今聞いた話が真実で事実
どこかで意図が絡まり筋が曲げられていても
どこかで思惑が働いて取引の後話が変えられていても
どこかで一部分が隠されて最初に比べて全体が小さくなっていても
聞いた話が真実で事実確かめようがない
例えば少しだけ手の届かない棚にある箱の中
クッキーが３枚残ってると聞いたらそれを信じるはず
ちょっとした踏み台に乗れば手が届くのに自分で確かめることをしない
自分のいいように思い込めば楽に生きられるから
又聞きの又聞きを本当だと思うのはもはや常識です
わたしは目を塞ぐ耳を塞ぐ口も塞ぐ
寄せる波を選んで危なげなく渡っていく
痛いことは避けます皆と同じでいたいです
徒競走ゴールテープをみんなで一緒に切るのは
４コーナーを周って横一線のハンデ戦みたい
凄腕のハンデキャッパーが常日頃レースを見ている証拠だね
転ぶのは怖いです殴られるのも嫌です
でも殴ることはします手加減は知りません
だからひとを殺しかねないじぶんも殺しかねない
さぁ殺す経験値を増やしに今日も街へ出よう
それを諌めようとする人がいてそれを見ている人がいて
だけどそれを一体誰が止められるっていうの
できるならそうしてよ解決できるなら今すぐ
教育の意味はもはや消えた教え育てる環境はどこにもない
地域が育てる子供学校が育てる子供家庭が育てる子供は同じ子供のはず
責任のなすり合いの結果子供は宙に浮いていつのまにか消えていた
大人が思う子供子供が思う子供子供が思う大人みんな
理想を描いて現実と思い込んで言いなりにならないのを他人のせいにした
戦後の生涯教育は生涯学習と名を変えて
生まれてから死ぬまで学び習う時代となった
カルチャーセンターという名の井戸端で
死ぬまで学んで習ってという時代なんですよ
そうやって長くうねる時代の地盤は沈下して
押されるプレートとストレスとモヤモヤが
いつか元に戻りたい戻るぞと静かにその日を待っている
気づかないうちの変化ほど蓄積して取り返しがつかなくなる
それもこれも放っておいた自分のせいだけど
散らかしっぱなしの机の上はあたしだけが物の場所わかってる
お母さんは片付けなさいって言うけどさ
片付けるとどこにしまったかわかんなくなっちゃって
結局探す羽目になるから嫌なんだよね
この前も借りたＭＤどこに置いたかわかんなくなって
いろいろひっくり返してたら朝になってんだもん
ほんと余計な指図すんなよ超むかつくみたいな
完璧な暗闇がもう存在しないように
一日の区切りを地平線が示すこともなく
上も下も右も左も熔けるように曖昧になる
区別と差別さえ見分けがつかなくなって一緒にされ
ふたりは窮屈そうに身を屈めている
それも今それも現代それも現実それも社会
それもわたしそれもあなたそれもにんげんそれもちきゅう
そんなふうにしてすべてをつつんで
オブラートにつつんで飲み込んでしまうんだ
ビタミン剤も栄養剤も安定剤も飽きたから
そんなふうにしてすべてを手に入れて
それでもまだ足りないものを探そうとするんだ
お金なら金庫にいくらでも眠ってる
お金がすべてだなんて言ってない
愛はお金で買えないの
ほんと嘘どっちでもいいや
とりあえずここには両方ともないし
ただ出口を探してるんだ
ここから抜け出す出口
早くどこかへ行かないと
もうすぐ消えてしまうって聞いたからさ
誰に聞いたかって
それは残念ながら企業秘密で言えないんだけど
もう少し規制緩和が進んで情報公開できるようになったらね
その前に僕はいなくなってるかもしれないけど
だれもほんとうのしゅんかんをしらない
じぶんがいつしぬかくわしくせつめいできるひとはいますか
もちろんじさついがいですよ
だれもあしたしぬかもしれないのにそんなことはかんがえない
だれもいっしゅんさききれいにきえてしまうかもしれないのに
願いましては天文学的数字分の一の確率でそんなことはありませんなり
それでもいい流れる時は誰にも止められぬ
杞憂ということでお開きにしましょうか
空が落ちてくる
いつかきっと
東天が紅く染まれば
何もなかったかのように
また同じ一日が始まる
そして
過去を振り返り胸に抱いて
未来を目指し明日に祈って
現在という時を生きる