「さよならの手紙」
 
そう思うからそうなるのか
こう思うからこうなるのか
思い様によってすべてが違って見えるなら
あるものはなくなりないものはあることになる
 
いつかと願った約束の時は
おそらく訪れないのだろう
現状維持さえ難しいのなら
後は緩く続く坂を下るだけ
 
だから今ここでさよならの手紙を書こう
何が変わっても何が変わらなくても
心に区切りをつけるためなんて大げさなものではなく
ただ静かに今を受け止めるために
振り向かないで前だけ見つめて
たってひとりで歩いていくために



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