「波」
 
あなたとわたしとつなぐのは
目に見えない波
いつもつながっているようで
たまに途切れていたりして
目に見えないものだから
本当につながっているのか
不安になるような波
 
送ったもののうち伝わるのはほんの一部
互いに信号を読み取り続けるけれど
その先にあるものは想像するしかない
 
だからいつも曖昧で不安定
誤解も間違いも常にあって
気が付けば振り出しに戻るような
歯痒さと無力感を抱えてしまう
 
それでもしがみつこうとするのは
それしか方法がないから
遠回りしても辿り着きたいのは
想像すら超えたその先だから
 
今日もそんな見えないもので
つながっていようとする
つながっていると信じている



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