「胸中」
 
何気無い風景
当たり前の日常
切り取られた画に
断絶を押し付けられた気になった
似たような場面を一瞬で過去から探り出し
機械的に点滅させる脳裏を
恨めしく思うまでもなく
遣る瀬無さだけが
虚しく寄せて返す胸中



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