「いまさら」
 
今更な感
 
無意識的に感情を閉じ込めて現実に没頭していたから
過去から引き摺る幻想からは少し離れていられた
簡単に戻ることもできると思えるのは救いでもあった
 
一度呼んでしまったために三度呼び戻されて
すぐに恐怖を感じて踏み止まったのも事実だけれど
これこそ事実に基づく思い込みで何とかしなくては
 
もうねきっと今更なんだよ
誰も振り返らない場所ばかり見ているのはわたししかいない
 
引き続き現実に溺れていよう
それが真っ当でそれが普通
誰にも言えない胸の内はここに留めておくのが吉
ねぇだって誰も何もしてはくれないんだよ
 
返らない言葉だけ未来永劫抱いていく
いつ終わってもいいようにそろそろ本格的に片付けを始めよう



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