「またひとつ」
 
またひとつ
またひとつ
わたしをつくる
かけらたち
ぽろぽろと
おちていく
 
さいしょから
ひとつずつ
てにいれては
じぶんのものとして
 
それでもいつしか
のりがはがれるように
ぽろぽろと
おちていき
 
みえるものも
みえないものも
ぽろぽろと
きえていく
 
そのあとに
のこるもの
それだけが
おもいで



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