「最後の言葉」
 
言うべきことを言わなかったり
言うべきではないことを言ってしまったり
そんなわたしですらそれは言わない
言えないよ
 
すべてをさらけ出しているような気がしても
全部が全部言えるわけじゃない
誰しもそれは同じだってわかってる
聞きたいと言っても教えてくれないなら
わたしは一生わからないままだ
 
知らないままではいられないけれど
知ることができないならば
そこにいたってつらいだけだから
 
あれが最後の言葉だと思うと
どんなひとことより愛おしい



戻る