「また飽和」
 
心の中を見つめてみれば
ひとつやふたつ思い浮かぶだろう
引っかかって抜けない棘のように
ちりちりと胸を焦がし続ける何かが
 
目をつぶるわけではない
でもそんなような気持ちで
静かにここにいる
 
緊張と弛緩を繰り返して
ただただここにいる



戻る