「失うこと」
 
失うことが何よりも怖かった
失くすことを何よりも恐れていた
 
つないでいた手を
さよならと振るために
離した時に
これが最後だと
何となく思った
 
まさか本当になるなんて
 
今に続く
明日などない
引き寄せてつかんで
初めて来るのだと
思い知った
 
失った昨日は夢を見ていた
失ったという感覚を忘れようとした
 
もうここに君はいないけれど
君を失った僕はいつまでもここにいる



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