「散り際」
 
花は
散り行く時を知っている
だからそれまで懸命に咲く
 
私は
終わりを知らない
だからいつまでも足掻き続ける
 
足掻いても足掻いても
前に進めなくても
終わりを知らないから
 
いつか力尽きて
沈むまでだ
 
もう何も望まないから
この痛みだけ取ってください
何も望めないのだから
私に終わりをください



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