「遠い答え」
 
考え倦ねている
答えを求めるのがそもそも間違っているのか
 
もし答えがないとしたら
今までやってきたことは何だったのか
 
どうしてそれを始めてしまったのか
どうして始めようと思ったのか
その答えさえつかめない
 
淡々と事実を突き詰めていけば
答えが出ると思っていたけれど
現実はそうではないらしい
 
人の想いが入り込む隙はいくらでもあって
それによって事態は思いも寄らない所へ転がっていく
 
だから計算してもし尽くしてもまだ
答えには到底辿り着かない
 
でもそこで諦めたら終わりだ
それはみんなわかっている
だからこそ
そこからまた歩き出す
 
それでもまだ折れない心を
必死に守っていく



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