「時間という力」
 
あれほどの
苦しみも
悲しみも
ほんの少し
いやそれ以上に
だんだんと
薄れゆく
 
時間という力
 
今はまだ
言葉もなく
手を伸ばすことも
できないけれど
 
それでもまた
おそらく
そこへ向かって
歩きだすのだろう
 
戻ることができないからこそ
進んでいくのだろう



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