「空っぽの胸に」
 
今日も胸は空っぽで
本当に何も無い
 
なんにもない
 
そんなわたしにやさしい
あなたの歌が入り込んでくる
染み込んで
何も無かったかのように消えて
わたしに同化する
 
そんなわたしにやさしい
あなたの声こそ魔法のようで
いつ聞いても
ずっとそばにいてくれているような
気さえしてくる
 
相変わらず空っぽのままで
当分埋まることはなさそうだけれど
あなたの存在そのものが
それだけで救いなのだと
今また思い知る
 
わたしがどうかしてるかな



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