「月の綺麗な夜」
 
寒さに負けず透き通る白い月は
音も無く光を降り注ぎ存在を知らせる
 
見上げる私
見透かす君
 
息を潜めて
思いを閉じ込めて
気配を消して
何も無いように振る舞って
 
光は容赦なくすべてを照らす
陰に逃げ込んでやっと呼吸を取り戻す
 
太陽とは違う眩しさに
心を奪われては
もう動けない



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