「白い空」
 
あの時は桜の舞う日
少しだけ寒さが戻って
コートの襟を立てたくなるような風が
後ろから吹いてきたのを覚えている
 
今日は白い空
雲に覆われているのではなく
ただすっきりと薄い色
これからもっと寒くなる冬に向かう
 
覚えていたいことはたくさんある
忘れないこともたくさんある
思い出に埋もれてしまうくらいなら
今だけを刻んで生きていたい



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