「雑音から拾う」
 
すべてをそのままに
投げだした両足は
水を切る
 
カーテンが揺れる
思うように行かず
越えられない壁
 
誰かが言った言葉を思い出す
誰が言ったのかは思い出せないけれど
言葉だけが今の自分を支配する
 
求めるものを
すべて求めつくしたら
残るものは何
 
冷たい風が
戻ってきたら
もう一度歩き出す



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