「真夜中」
 
真夜中に君を想う
 
眠れない夜の真中で
君を思い出す
 
存在は月のように遠く
影を求めて彷徨う
 
どこまで行っても
辿り着くことのない
想いだけが
浮遊する
 
失った悲しみが
静かに先を照らし
見えなかった時間を
降り積もらせる
 
消えてしまえば
無かったのと同じこと
消したと思えば
無かったんだと思える
 
真夜中に君を想う
そしてすべてを忘れてしまう



戻る