「ひとりで居る」
 
ひとりで居るのもそんなに悪くない
むしろ気軽で気楽で
何にも属さない頼りなさが
逆に頼もしくも思える
 
慣れてしまえばこれが日常
失ったことも忘れてしまえば
思い出すこともなくなる
 
ひとりで居るのはそんなに悪くない
肩の荷は自分が背負えるだけにできる
見るものも聞くものもすべて受け止めて
自分の裁量で捨ててしまえる
 
慣れてしまえばこれが普通
何もなかったのだから
過去はすっかり抜け落ちる
 
ひとりで居る そんなに悪くない
ぼんやり眺めている
これから何でもできる
ひとりで居るから



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