「いつかの傘」
 
今日も雨
音だけが静かに染み入る
 
思い返す度
今との遠さが気になって
手が空を切る
 
紛らわせようにも
代わりになるものなどなく
ただ沈む
 
少し弱まる雨
降り止まず
 
いつかの傘を探す



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