「重ねる想い」

同じ言葉を繰り返す

何も忘れないように

すべて伝わるように

心を超えない言葉にすべてを託す

繰り返す

名前を呼ぶように

呼吸をするように

必然の前提を取り払ったところで

また繰り返す

変わらない日々に

終わらない状況に

もどかしさの嵩を増やしながら

そして繰り返す

届けたいから

届くように

姿が見えなくても声は聞こえるはず

繰り返し

また繰り返し

想いを重ねてゆく

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