「いちばん近く」
 
いちばん近くにいて
いちばんわかってると思ってた
いちばんわかってくれてると思ってた
 
そんなわけないのに
それぞれに広がる世界
違うものを見て
秘密も増えていった
わたしの知らないことを
知っているあなたに
少しだけ嫉妬した
 
趣味や興味の違いが明らかになるほど
疎外感と遊離感が身に沁みて
それほど近くにいるわけではないんだと
気づかされた
 
いちばん近くにいることに安心してたのに



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