「チューリップ」
 
大きな机の中央にピンクのチューリップが10本ほど
この前来た時は何が飾ってあったのだろう
きっとひと目もくれずに遣り過ごしていたのだろう
 
自分の思いを通すことばかり考えていて
君が言うことはいつも話半分に聞いていた
一言一句忘れたくないと思っていても
風化する記憶を時間のせいにしていた
 
今度会う時はもう少し君の話を聞こう
あのチューリップの色と重ねて覚えていよう



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