「吉凶」
 
心の中で
ひとつの賭けをした
 
どちらかに転ぶことはわかっても
決めることはできなかった
運を天に任せ
時を待つ
 
しばらくして
望んでいたのか
思いの寄る方へ
現状はあっさりと倒れた
 
たぶんどれに決まっても吉
そしてどれに決まっても凶
ただひとつ言えるのは
そんな可能性を真っ先に思った自分がいて
形で結果を予想していたことは
賭けと関係なく
その通りだった
 
それがいちばんの罰当たり



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