「別離の感」
 
やさしさにひかれた
強さにもひかれた
時々怒るその表情さえ
愛せると思った
 
瞬きの回数が増えていく
 
どこかで感じた心地良さを
同じように求めた
それが無理だとわかっても
証がほしくてたまらなかった
 
すれ違うだけならまだよかった
 
重なることはないと
ほんの少しだけ感じたときから
別離の感は漂っていた



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