「悲しみには」
 
悲しみには終わりがない
ひとつ慣れたとしても
ひとつ遣り過ごしたとしても
ひとつ忘れたとしても
ひとつ潰したとしても
それでも新たな悲しみは
憎いほどやってきて
わたしに立ちはだかろうとする
 
悲しみには止め処がない
どんなに堪えても
どんなに辛くても
どんなに笑い飛ばそうとしても
どんなに胸が痛んでも
それでもそれでも悲しみは
ますます威力を増して
わたしを押し流そうとする
 
この空を
晴れにする
喜びがあるのなら
 
今すぐここで見せてよ



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