「その先の光」
 
何もなくていいと思った
何もないから楽だと思った
 
その先の
光を知らずにいれば
この暗さの中で
生きていけると思った
 
知らなければよかった
知るべきではなかった
 
風が吹いて灯が消えた
風が吹いて灯を消した
揺れる心を見過ごして
暗闇がまた訪れた



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