「よいほうに」
 
いろんなこと 少しずつ知っていく自分が もどかしい
いつかつながる いっぺんにつながる あの感覚
新しい世界が開ける そんな感じ
 
知ろうとしなければ 物事は通り過ぎていくだけ
ほんのひとつかみでも 掬い取ったなら
手のひらの上で 眺めてみればいい
 
だれも本当のことなんて知らない
だれも本当だなんて言えない
だからこそ今でも これからを信じ
本当のことを探し歩いてる
 
だれか答えを知っていると思っていた
構わず聞き回っては 教えてもらおうとした
だけどそれは その人にとっての答えで
理解はできても 納得はできなくて
また他の人に 答えを求めた
 
いつまでも終わらない答え探し
だって わたしにとっては
わたしが出した答えだけが 真実だもの
 
それだって 一応の
たった今の 答えでしかない
時間が経てば 変わるかもしれない
時間が経っても 変わらないかもしれない
変えたほうがいいと思っているのに 過去にしがみついて
変えられなくなるのはいやだけど
とりあえずの答えなら
今でも 出せる
 
寄りかかるのは簡単
立ち上がることは難しくて
ぬくもりから離れられなくなりそうだけど
今は冬 寒風の中 出かけるべき時が来た
 
まだ知らないことばかり もどかしさは無尽蔵
だけどそれは これから知っていけることのよろこびを内包する
だから どんな状況も 悲観するに値しない
楽観しすぎても 落とし穴にはまるけど
うまく避けつつ あの場所まで行けたら
 
もっとたくさんのことがわかるはず
うまく よいほうに 変わっていけるはず



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