「別離」
 
さよならも言わずに
走り出したのは別離の感
何度確かめても
影すら見つからない
 
どんな気持ちでそこに至ったのか
知る術はない
心境の変化は少しずつ訪れて
いつか形となって現れる
それが今
 
信じていたのは自分勝手な理由
ぶつかりあったこともわかりあえたことも
遠い幻のように霞む
 
夢と思えたら
過去を消せるなら
これまでが全部嘘なら
うわごとのように繰り返す
ただ一心に信じていた日々を
取り戻したい



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