「先を目指す」
 
遠くの稜線がくっきりと浮かぶ
雲のない晴れた秋空
日なたには涼しい風
ビルの窓に映る青
 
こうして何かを待っている
何気ない日常の中に
忘れていた心を少しだけ取り戻して
 
まだ寒くない
十分歩ける ひとりで
澄んだ空気を吸い込むと
決心はより固くなる
 
あの時も今も
わからないまま だけど
それでも時々思い出すのは
いつか気づくためだろう
 
季節の移り変わり
見えない継ぎ目
一方通行の時間が後悔を生むけど
 
だからこそ先を目指す



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