「永遠より長い旅」
 
いつまでも立ち止まっていられないのは
誰も同じ
追い出されるようにしてどこかへ行く
たとえ宛がなくても
 
いつも不安でしかたない
この不安からはきっと逃れられない
薄々気づいていても認めたくない
現実は雨のように降りかかるけど
 
どこへ行っても落ち着くことはない
でも少なくともここは違うから
ひたすら安定を求めて旅をする
 
持っていた誇りが風に飛ばされても
そしてすべて失ったとしても
残るのはきっと
絶対に手に入らないものを
得ようとする意思
 
例えば嵐の中でさえ
その先の青空を待つような
いつかはの気持ち
 
欲しいと思わなければ始まらない
欲しいと思うことから始まっていく
強い引力を感じたら
近づいている証拠
思うほうへ進んでいけば
いつかは辿り着けるはず



戻る