「首都高」
 
すれ違う電車たち
高速道路から横目で見ると
近づいても重ならないわたしたちみたい
 
この想いは永遠を越えると思っていた
それなのに時間が経つと
褪せるように色が変わっていく
 
まっすぐ行けばよかったのに
思わぬところで遠回り
渋滞に飲み込まれたら
苛々を募らせる顔
 
行き先を見失ったら
ぐるぐる回るだけの首都高



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