「真情」
 
意識の下閉じ込めていた感情を
解き放すことに決めてもまだ
浮遊する雲のように覚束ない
 
届かない残像を求めているのか
その遠さに気まで失う
 
果敢無さもつらさも静めて
まっすぐ見つめ返すことだけが
真情と決心して



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