「郷愁」
 
今は
見つめているだけ
手が届かないから
 
だけど
聴いているだけで
満たされる気がして
 
懐かしむ過去さえわたしの中にはない
それでも訴えかける郷愁が確かに
 
何が変わって何を変えたのか
 
過ぎていく時の中では気づかないけれど
過ぎ去った後に振り返ってようやく
それが自然で素直な恋心みたいに
 
好きだと呟く
それで十分



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