「白い冬」
 
見えない雪が視界を狭め
心の中が寒くなっていって
さみしさがつのるほど
指先が凍えていく
 
消えてしまいたい
この白に埋もれて
 
目を開けていられないから
胸の扉も閉じたまま
深く深く眠るように
満たされない思いが降り積もる
 
消えてしまいたい
この冬に紛れて



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