「日課」
甘い言葉や雰囲気に飲まれて
わかったような気になる
でもよく見てみれば
上辺だけの安易な言葉
繰り返しによる冗長さと
気怠さが生ぬるく包み込むように
うまく作用している枠の中
おそらくひとり籠の鳥
気づかないのはどうしてだろう
選ばれるものもおよそ範囲にあって
いつ見ても変わらないから安心しても
結局は新しさがないだけ
無気味にも思えるその場は
移ることを知らず在りつづける
暇を縫う季節に流れて
たった今も静かに揺れている
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