「日常」
 
言葉がないのは苦しくて
困り笑いも底をついた
それでもまた笑う
 
どんなに求めても
手に入れられないものが
欲しくなってしまって
引っ込みもつかずに
宙に浮いたままでいる
 
誰に言っても通じない
壁が見えるようになった
 
もうすぐ終わりと思っていたら
まだ先は長くて
うんざりする間もないほど
迫る暑さと寒さと
巡る季節たち



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