「はからずも」
 
はからずも
思いは走り出した列車
次第に加速して
消えて見えなくなるまで
それまでは
突っ走ろうと
突っ走らせようと
不可抗力に耐えかねて
手付かずの領域を行く
 
難しい言葉は要らない
感じる心があればいい
伝わりさえすればいい
後は何も望まないから
 
あの人の元まで
走っていく列車



戻る