「夏が来る海」
 
ふたり遠くへ出かけたのは
誰にも見られないように
知られることのないように
だけど帰り際は
そんなことも忘れて
車を降りてからも
見つめあっていた
 
少しずつ加速していく
どうしようもなく離れていく
それでもこの胸に残る想いは
今も消えない
 
夏が来る海を思い出して
切ない私ひとり



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