「自然」
 
風が吹き抜けて笑った
太陽が照らして泣いた
どちらにも向かい合って
本心が見えなくなった
 
どこまで行っても景色が変わらないなら
今歩みを止めてもよいかもしれない
だけどきっといつかどこかにたどり着くから
歩くことをやめないのだろう
 
山が立ちはだかって困らせる
川が横たわって流し去ろうとする
どちらもその気はないのに
邪魔してると思い込んでる
 
分かっていることを知らないふりしないで
知らないことを分かったふりしないで
ただ素直にものを聞くことが
いちばん大切でいちばん難しい
 
それでもそれでも
歩いていくから
それでもそれでも
歩いていくのだから



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