「忘れ形見」
 
穏やかでいられない ふたりとも
わからない 次に何が起こるか
すべて忘れない 死ぬまで
怨念に近いような執念 いつまで
 
傷を癒すことも傷をつけることも同じなら
出会ったことを後悔しても遅い
 
君の傷を癒すことも君を傷つけることも同じなら
誰がそれをしても変わらない
 
お互いがお互いのために
偽善者として役に立つならまだしも
行方知れずになるより思いを遂げて
忘れ形見を世に残すだろう



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