「一歩」
 
空気からしてあたたかい
春の日
 
思い出を反芻し
踏みしだく桜の道
 
遠く照らす
足跡が光る
 
君の云うことが
今はじめてわかった
 
どうしても抜け出せない
渦の中でもがく君
 
伝えようとしていた
涙も消えてしまった
 
生まれ変わるように
また一歩を踏み出す



戻る