「五感」
五感のすべてが
訴えかけてくる
忘れては いけないと
何をどうしても
道を外れようとする
歯止めはきかない
忘れるな
心が叫んでいるのかもしれない
耳からは聞こえない音
目には見えない力
鼻が感じない思い出
指が辿らない痛み
口が知らない鼓動を
忘れようとしても忘れられない
忘れたくても忘れられない
忘れようとするから忘れられない
忘れたいことすら忘れてしまえば
五感が邪魔をして
つらさだけが身にしみる
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