「変化」
日なたに出てみる
一瞬くらっときて
目をつぶる
鋭い痛みが走ったあと
もう一度見てみれば
いつもと何も変わらない世界
変化はいつも一瞬のうちに
とてつもない速さで行われて
あっと思うそのときには
新しい局面が前に立ちはだかる
いつもは聞こえないはずの音を
この耳が拾っているという感覚を
誰が否定できるというのか
今確かに届いたその音が
また違ったことを思い出させるように
変化は変わって化けること
以前と同じように見えても
その内側はすでに昔のものではないから
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