「波の音」
 
今さらながら
心待ちにしているものに気づく
忘れてもいいような一言が
波に乗って帰ってきた
 
 
この微妙な距離
たぐり寄せても届かない
 
 
期待してよいものか
忘れるべきなのか
考えあぐねて
波音を聞いている



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