「記憶の結晶」
 
コートに落ちたひとひらは
きれいな結晶を作っていた
指先でそっと触れてみたら
それでも体温でとけていった
みんなあの冬に起きたこと
1つ1つバラバラの思い出
何かを強く覚えていて
何かを完全に忘れているみたい
記憶はまるでつながらない
 
その日確かに私はここにいて
あなたと笑い合っていたのに
それもいつの間にか忘れてる
思い出すことしかできない



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