「回廊」
 
冷たい夜の回廊を素足で歩く
澄む空の星を彼方に見ながら
気が遠くなるほど長い道程を
 
まだ思い続けているのかもしれない
抱えていた時と同じ分だけの時が
経つまで忘れられないのかも
 
青い闇はどこまでも深く沈む
この静けさが連れていく果てへ
そこまでただ無心に歩いていく



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